アタリゲームズ。ゲームの黎明期〜発展期において多大な功績を残したメーカーとして、当時のゲームプレイヤーの中で知らない者はいません。ゲームそのもののアイデアやセンス、完成度の高さもさることながら、その音楽や効果音にも記憶に残る作品はとても多いです。 そんな中、おりからのゲームミュージックブームに乗って、遂に長年の夢であった、アタリサウンドのアルバム化が1991年に実現しました。2枚に分かれての発売となりましたが、2枚で1つと見るべきということで、今回2枚同時に紹介します。 アタリのゲーム音楽の魅力というのは、まず他メーカーに先駆けて採用したFM音源での音が挙げられます。マーブルマッドネスの音楽全般に魅了された人は数知れず、ピーターパックラットは1つのテーマに準じて、それを様々なアレンジで各曲を作るやり方で、ゲームの世界を演出。口笛の音色は本当に口笛に聞こえました。その他の作品も、聞けばこれはアタリの音楽と分かる作品ばかりです。 また、アタリのゲームにはレースドライビンやハードドライビン、ガントレットやクラックス、ランパートなどのゲームに見られる、音楽はアイキャッチやオープニング、クリアという場所でしか流さず、ゲーム中では効果音のみという作品が多いのも特徴です。その分効果音にも力を入れており、印象的な音が多いというのも、この辺からくるものだろうと思います。 効果音といって忘れてはならないのがボイス。アタリはゲームで声を出すというのにも早くから取り組んでおりますが、他メーカーと決定的に違うのがその量。中でもガントレットI,IIでは、しゃべっている時間のほうが長いんじゃないかと思うほど、ゲーム中とにかくしゃべるしゃべる。これもアタリのセンスなんでしょう。 そんなアタリの黄金期のゲームの音楽が全部聞けるこの2枚のアルバム、音楽はもちろん、その効果音やボイスの数々までバッチリ収録されており、完璧な保存版としての完成度を誇っています。アタリの作品に魅了された方はもちろん、そうでなくてもこのアルバムを聞いて、アタリゲーム音楽の歴史を感じてみてほしいです。 そんなアタリゲームスですが、今はメーカーとしての役割を終え、買収・合併などの紆余曲折を経て、今では知的所有権も別の会社に渡ってしまいました。 |
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《That's Atari Music vol.I/That's Atari Music vol.II》1991,2003 Pony Canyon/Scitrondisk/Atarigames ALL RIGHTS RESERVED |